18世紀のエラールというピアノについて。
以前読んでいた、パリ左岸のピアノ工房という本の中に、登場するピアノ。
そのピアノに使われている木は、少なくとも16世紀に植えられた木を使って作られたものらしい。ヨーロッパでは、16世紀の木工職人が、子孫のために木を植えるということをしていたという小さな森があったそう。18世紀になって、200年たったその木を、10年〜40年乾燥させてピアノを作ったということ。つまり、ピアノが出来るまでに210〜240年かかったということ。その間に、森では、どんな時間が流れていったのかを考え、そのピアノの音が、その時間の音を奏でていると考えると、素敵な気分になれる。
今は、もう、そういう森はないらしい。
忘れているけれど、僕らの回りにも祖先が残そうとしてくれたものが、たくさんあったに違いない。いわゆる、世界史や、日本史じゃなくて、身の回りにある小さな歴史を知りたいと思った。
まだ、うちにピアノは来ていないのだけれど、
オルガンで、バッハ練習し続けています。
インベンションの1曲目、まだ止まらずに弾けないけれど、
かなりのところまで....。
頑張ろ。
東京にも雪だね。
写真/ ゴミの日に捨ててあった、誰か子供が作ったと思われる手作りの椅子。不憫だったので連れて帰って来ちゃいました。 /借り物のカワイのオルガン。