ギター、ベース、ドラム、ピアノ、オルガン、コントラバス、チェロ、フルート、コルネット、歌、録音、ミックス、マスタリング、デザイン... 全てをひとりで。
絵画などアーティストは、多くの場合その作品をひとりで作り上げる。孤独な時間。絵を描いてくれた福田寛くんと絵本と音楽でひとつの作品にしようと決めた時に、この音楽については彼と同じように一人でやろうと決めた。全ての楽器を生で演奏して録音しようと。
誰も何も注文しない。が、一番のうるさいのは自分。恥ずかしながら、ひとつのパートを100テイク以上とってやっとokしたものもあった。それぞれのトラックに意味があり、こだわりがあるけれど、時には、何が大切なのかを感じ、選ばなくてはいけないこともある。
何度か完成し発表しようとしたにも関わらず、最後の一歩を踏み出せずにいたのはそこに少し迷いがあったから。セルフプロデュースのなんと難しいことか。そんなことをひしひしと感じながら、最期の足掻きを。発売日は決定。今度こそね。