
このところ、吹いていたコルネット。
当たり前だけれど、しばらくぶりに吹いたゆえ、なかなか思い通りのプレイが出来なくて、1日目はフレーズを決め、2日目にレコーディングするもだめで。3日目で、やっと、いい感じに録れた。
というわけで、またしばらく吹かないので(笑)きれいにお掃除。
しかし、このピストンバルブという仕組み。一瞬にして、管の長さを変えることが出来る。たった三つのボタンで、どうしてあんなにたくさんの音が出るのかと不思議に思う方も多いとは思いますが、3つの長さの足し算で、管の長さのバリエーションが作れること。あと、同じ長さの管で、倍音と呼ばれる、いくつかの音が、唇や、息の調整で出ることの、組み合わせで、あらゆる音程が出るわけです。
この仕組みを考えた人には頭が下がる。この形に納まるまでには、何人ものアイデアがあったに違いない。歴史を感じるのだ。
そして、金属加工技術にも感動する。ご存知のように、マイルスがピロピロピロと早いパッセージを放つ際にもついてくるくらいスムーズに動くこのバルブ(いやマイルスだけではないが...)。そして、その空気の行く手を決めるバルブに少しでも、息がもれるといい音が出ない。そう、車で言えば、古くなったエンジンは、ピストンが減ってしまって、隙間が出来てパワーが出ない。あれと同じだ。バルブオイルが程よい隙間を埋めるくらいの精密な出来で管楽器の演奏性は保証される。こういう技術にも、感動してしまう。技術にも、技術者にも。
話はそれるが、僕は、車から、時計まで、あらゆるものを分解することが好きなのだ。もちろん、その目的は、修理であって壊すことではない。(笑)がしかし、たまには、壊してしまうこともる。分解しているうちに、『ここ...開けても大丈夫か!?なんだか、固いけど...、ええーい、行っちゃえー、.....パコ!』なんて瀬戸際があったりするのだが、その直前には、大量のアドレナリンが放出され、うまく空いた瞬間には、エンドルフィンや、ドーパミンなどが、大放出され、エクスタシー...なのである。(笑)その快感を求めて、夜な夜な分解する...いやいや。
壊してしまった時には、うなだれ、後悔もする。が、しかし、結果はどうであれ、ものの仕組みを見る事は、感動なのである。と、慰めたりして。(笑)そこには、たくさんの智慧が、ちりばめられていて、それらを見る度に、唸ったり、にんまりしたり、感動の連続なのだ。いや本当に。
みなさん、壊れてしまった物を分解してみてはいかがでしょう。
そこには未知のものが待っているかもしれないですよ。楽しいですよ。そして、万が一、修理できたら、それはもう病み付きになりますよ。そして、なんか、分解したら、教えて下さい。
* 壊してしまっても、責任は取りませんが、一緒に、意気消沈、慰めてさしあげます。
それでは、この辺で...。
幸運を...
今日の分解。『以前から壊れていた掃除機の先のぐるぐる回るブラシ』
いろいろ分解して、モータまでばらしちゃいました。
今日は、分解の神様が見方してくれました。
今は、ぐるぐる回っています。