
先日、神谷洵平君がドラムマガジンの取材でうちで撮影したいとのことで久々にやってきた。the primroseでお世話になったり、彼のバンドの録音をしたりと、昨年はたくさん会っていたのだけれど、今年は夏のイベントで会ったくらいだろうか。なにはともあれ大橋トリオなどのサポートや、彼のユニット、赤い靴などで大活躍で、よかったなあとなぜか兄のような気持になったのでした。
そして、今日は、
♪武満 徹 ソングブック コンサート〈 ゆったりライヴの旅vol.10 〉
◇歌 アン・サリー/沢 知恵/おおたか静流/おおはた雄一/松平 敬/松田美緒/tamamix
◇演奏
ショーロクラブ
めぐろパーシモンホール・大ホール
を見に行かせてもらった。このアルバムのレコ−ディングが、今年の2月と4月にうちのスタジオで行われ、贅沢にも、ずっとそばで経験させて戴いた。MCで仰っていたけれど、レコーディングは、大震災の前後。世の中の全てが止まったように思えた、その時の流れの中でも、メンバーは、それでも、まるで止まった時間を動かそうとするように作品を創ることを続けられた。僕にとっても感慨深い想い出。このコンサートのリハーサルも、先日2日間、うちで行われたのでした。今回は、本番を楽しみにしていたので、なるべくリハーサルは、見ないようにと、リハーサル中に、散歩に出かけてみたり、別の部屋で仕事をしたりと努力するものの、やはりどうしても気になって、仕事などできたものではなかったのでした。本番は、もちろん、とても良かった。どうよかったのか。言葉で現せない、あの部分で感じたのだから、説明しないことにしようと思う。あの場にいた人にしかわからないことも、大切なんだと思う。
大雨の中、道路は混雑し、あちこち事故などもありながらも、美味しい夕食にもありつき、今日こそは、早く帰って眠ろうと思っていたのだけれど、やはりギターを抱えてしまって結局この時間。もう朝だね。10日後のライブが、今日のライブのようにそこにいる人にとって特別幸せな出来事になるように、出来る限りのことはやろうと思う。ベクトルは違えど、僕のベクトルで。
さて、1時に湧かした風呂に、これから入ろう。鳥が鳴いている。