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infected dream

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14年ぶりの新作。dip in the pool の brown eyes が届いた。



エンジニアとしての仕事で、睡眠を削らねばならないようなことがずっと続いていた日々も一区切り。ミックスが全て終わり、確認日の朝、午前中早く起きて、日溜まりの中、久しぶりに丁寧にコーヒーを淹れて、ポットにも用意して
針を落とした。(そんな感じ。実際は、CDをトレイに)

Auroraeが発売されたのが、91年。僕が、Forlife から 井上鑑 氏プロデュースでOWL(アウル)というバンドでデビューした年。
これから始まる音楽人生への期待と、責任のようなものを感じピリリとした気分で、少しずつ歩み始めた年。
音楽シーンには、芸術性溢れるアーティストが元気で、僕は、むさぼる様に新しいものを聞いていた。ほとんどが、洋楽だったのだけれど、dip in the pool/Auroraelは、邦楽で買った数少ないCD。大阪梅田のWAVEで購入したことを覚えている。ポップであり、スタイリッシュであり、刺激的ではあるけれど、とげとげしていないその品の良さ、そのスタイル。アーティストにも、音楽にも憧れを抱く作品でした。
そんなこともあって、14年ぶりの新譜。期待をしつつ、しかし、期待し過ぎても...という気持に揺れながら。

1曲目のイントロ、数秒で、懐疑心や、期待や、いろんな思考は一瞬にしてどっかへ行ってしまい。ただただ、音の海の上に浮かんでた。
dip in the pool的普遍性が、言わば母の愛のようにそこにあって、懐かしくもあり自然な形の”今”がここにある。いろんなことがあり世界は変わったかもしれない。が、大丈夫、大切なものは失っていない。そして、新しい世界は、一秒一秒、更新されている。そんな安心感と至福感と共に、静かに涙が体中を流れる。

これ以上語るまい。
youtubeでも、少し感じることが出来るけれど、CDでちゃんと聞いて欲しい。気持ち良さが、全然違う。
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by kkkr | 2011-12-20 21:39 | 音楽

プロペラ

11月30日のライブから、もう1曲アップしました。”plane"
この曲は、調布飛行場でプロペラ機をよく見に行ってた頃に書いていた曲です。
自家用プロペラ機って実は間近で見ると、昔子供の頃に遊園地に鎖でぶら下がってたのと変わりなくあっけない感じで、けっこう華奢で驚いたな。そして、離陸する時のスピードも道路を走っている車と変わらないこと。浮き上がるところを見ていると自分もいつか操縦したいな、なんて思ったものでした。そして、想像の中で、青空をひとりゆるゆると飛んでゆくのでした。そんな時に出来た曲。

ちょっとエレクトロニカな原曲は、myspaceここにあります。こちらも、よかったら聞いてみて下さい。

今年中に、全ての曲をまとめてリリースしようって思ってたけど、実現できなかった...
時間には限りがあるのにね。



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by kkkr | 2011-12-14 21:57

オキーフ

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昨日、新東京美術館で開催されていた、モダンアートアメリカン...という展覧会が最終日だったので、ぎりぎりで見に行って来た。オキーフの原画を見るために。

原画を見る事によって、僕達は、そこから、なにかを感じる。作者が何を思いその絵に向かったかはわからないけれど、何かを感じ取って大きな勘違いとともにきっとそれが真実だと信じる。
彼女の絵をみると無償に切なくなる。その切なさが好き。
孤独を正面から見据えた眼差し。
雑音をそぎ落として、聞こえてくる音。

見に行ってよかった。
持っている本の中の絵も、昨日までと違って見える。
なにかが繋がったように。
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by kkkr | 2011-12-13 23:42 | アート

ライブを終えて




少し遅くなってしまいましたが、30日のライブに来て下さったみなさんありがとうございました。また、来れなくても、わざわざメッセージを下さった方々にも、とても感謝しています。久しぶりに顔を見せてくれた友人達も、たくさんいて、心がポクポクしました。

 実のところ、今回の出演者でもあるドラムの森さんから、最初イベントにお誘い戴いた際、実はあまり気が進まなかったのですが、森さんの熱意のあるお誘いで、少し考えさせて頂いている間に長く封印していたライブへの欲求に火がついたようで、やってみようと思い立ったのでした。また、その頃、亡くなった友人、菊池ケンジ君(salmon) を囲み、久々にmaki999とも再会し、彼を含め僕達が一緒に音を出していたバンドの音源を聞いたりしたことで、maki999とまた音を出すことがなにか意味のあることのように、僕には思えたのでした。彼女も口に出しては言わないけれど、きっと同じように感じていてるのだと思います。最後のリハーサルの後、2人で、彼の音を聞いたのでした。

 イベントloopers loungeは、ループマシンを駆使してひとりで世界を築き上げるアーティストのイベント。黙々と、瞑想するかのように音を編んで行く彼らのストイックな姿勢には凄みがあり興味深いです。ただ、僕個人の今の気分は、少し違ったベクトルでなにかパフォーマンスをしたいと思たのでした。そういえば、salmon、彼の音への追求は、ストイックでとても緻密でした。が、ステージに立つ時には豪快に人を喜ばせたり驚かせることをいつも楽しんでいました。まあ、彼のようにユーモアのセンスが僕にはないので、僕なりの方法で。

 そして、メディアアート作品や、仕事で、お世話になっている、on the flyの緒方さんに協力を得ることが出来ました。彼は、デザイナーであり、エンジニアでもあります。外観、デザインはハードを包み込む器ではなく、ハードとデザインが一体化したプロダクトが一番美しいという考え、言わば右脳的なものと左脳的なもの両方兼ね合わせ持ったプロダクトデザイナー山中俊治氏の元でも働いたこともあります。彼はその系譜を引き継ぎつつも、氏とは違う独自のセンスで今は、プロダクトデザイン、アート、ロボット、はたまた宇宙にまでフィールドを拡げています。あ、これは秘密だったか....。今は、スタジオをシェアするようになり、幸運にも、彼からの刺激を毎日貰っています。
 
 今回の、新しい楽器は、言わば、空中サンプラー?と映像を合体させたもの。常々、DJ がパソコンを覗き込んでのDJプレイや、光るパッドをサンプラーを操るものを見ていていつも思うのは、なにをやっているのか解らないということ。また、映像も、音楽と映像が、本当の意味で、交わることが出来ないものかと。この二つのことをクリアした楽器があればと。

 好き勝手に空想することを、緒方さんに話す。そうすると、それならこういうことが出来る。といろいろとその手だてを与えてくれる。そして、またそれを聞いて、それなら、それを使ってこんなことは出来ないかと投げかける。出来ないだろうなあと駄目もとで聞くのだけれど、出来ますよと答えが帰って来る。驚く(笑)ただ、実際、プログラムを書き始めて、出来上がるまでには、途中にいろんな、思わぬ難関が待ち受けていて、出来ないこともあるのだけれど、その度に、操る方法を考え直してみたり、アイデアを練り直してみる。道具(プログラム)がある程度出来た段階で、そこから先、音や映像に繋げるところは僕の役割で、音楽自体をすることとは別に、そんな実験と試行錯誤の日々が続く。また、それとは、別に、ギターから出す音、エフェクトなどを、こつこつと創り上げて行く。仕事の後、毎夜毎夜、夢中になって、朝まで。

 出来上がった楽器。空中にある架空のパッドを触ることで、音を映像を発することが出来る楽器。誰かが、今の時代の、テルミンって言ってたな。ピアノとあの光は、前日の夜中の4時ごろ、映像とともにiPhoneで録音したもの。ご近所さん、ごめんなさいと思いながら....(朝、起きたら窓が空いていて愕然)

一番大切なこと。それは、音楽、パフォーマンス。手法ではなくて、音楽。
そこをはずさないよう、これからも面白いことに挑戦していきたいと思います。

最後になりますが、もう一度。
maki999、緒方さん、そして、いろんな形でサポートしてくる人。声をかけてくれた人。急な案内にも関わらず、足を運んでくれた人。急過ぎて来れないよと文句を言ってくれた人。あと、心の中で気にかけてくれた人。salmon... みんなに感謝を。ありがとう。
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by kkkr | 2011-12-03 20:01 | 音楽