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infected dream

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カテゴリ:音楽( 80 )

その空間のためだけの音楽

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Takram監修で作られた、TOSHIBA水素エネルギーシステムのショールームHydrogen Energy R&D Center、での音楽を担当いたしました。(残念ながら一般公開はされていないのですが。)

日本中に、世界中の人に聞いてもらいたいと願いながら発表する音楽もあれば、その場所、空間、そこに来る人のためだけの音楽も。音楽は主体ではないけれども、その空間の景色や時間の流れさえ変えることができる。エゴを出来るだけ押さえつつも、ただのBGMにならぬように、自分らしい音を選びその空間に来る人のために創る音楽。プレッシャーを感じながらも、うまく行った時には、その場に魔法をかけた魔法使いになったような気分になれるのです。

今、国内外、期間限定のものもあれば、常設のもの、場所や、乗り物など、公開されるもの、閉じた空間のもの、公言できないものも含めて、少しづつ増えて行くことに、ほくそ笑み、喜びを感じています。映画音楽が好きだった小学生時代、今、景色に空間に音楽を創っている自分、変らないのかもね。

そして、今、東京大学で『はじめての真空展』が。
良く響く、トンネルのような回廊を持った空間。その場所の特徴を活かせるように、設備を整え、作曲しました。真空?難しそう...という人にも、楽しめる展示、空間です。そして、校内の風景も素敵だったり、学内のレストランのリゾットが美味しかったり(笑)。1期はもうすぐ終わってしまいますが、是非。







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by kkkr | 2016-06-11 02:20 | 音楽

真空のための音楽

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photo by Kaz Yoneda

 『はじめての真空展』
この展覧会への音楽制作依頼を受けた時に、まず考えたこと。「真空にはどんな音が似合うのか...。ん?真空では音が伝わらないじゃないか…。」から始まった真空への音楽制作。

 真空について調べてみた。
『絶対真空とは空間中に分子が1つもないこと。人工的に作ることのできる真空状態では、1立方センチメートル中に数千個の気体分子が存在する。外宇宙と呼ばれる銀河と銀河の間にも、気体分子が存在すると言われている。』とのこと。よかった、そこに音が存在する可能性は、0ではなかった。つまり、真空展に音楽を作ることの矛盾はかろうじて避けることが出来た。

 現場は、昔、風洞実験に使われたという逆U字型のトンネルのような空間と長方形のフロアが繋がっている。U字のトンネルの入り口は、丸いデザインで、映画に出て来る宇宙ステーションのような感じ。音響設備を持ち込んで音の流れを実際に出してみた。予想通りかなり長い残響が残る。U字トンネルの方に1つ、長方形の方の空間の両隅にひとつづつ。合計3つのスピーカーを置く事にした。その昔、風洞実験で、風が通ったように、音が流れて、通り抜けるように。

 さて、どんな音楽を創ろうか。”実”と”虚”。普段音楽を創る時は、ひとつづつ音を重ねて、”実”=”音”の方だけに意識を置いている。今回は、”虚”=”音のない瞬間”にも、同等に意識を向けてみよう。水墨画のように残された”虚”部分が、大切になる音楽を創りたいと思った。

 スタジオで、前に2つ、後ろに1つのスピーカーを配し、実験?(作曲)をした。結果、4つのコンセプトが出来て、25分ほどの組曲(と読んでいる)が出来上がった。3つのスピーカーから同時に同じ音が鳴る瞬間はない。3つの音の直接音を同時に聞くことの出来るスウィートスポットはトンネルの入り口付近の1カ所。そこで、聞くと、3方向からの音が飛び交い、非日常な心地良さ(と望みますが)を味わう事が出来る。また、そこから離れてることで、聞こえて来ない音、遠くの遅れて聞こえて来る音、特別な音楽が生まれる。25分ほどの組曲、その場所にいる時に、ある曲のある部分が流れる瞬間は無二に等しい。場所と時間(音)が重なることで、それぞれの特別な瞬間が生まれる。

 ピアノ、チェロ、とプログラミング。出来た音楽の全体像は、このところの僕の音楽とさほど変らない。しかし、真空、虚、ガラスに閉じ込められた空(くう)、宇宙の星と星の間になにもないとされている宙(そら)、そんな捉えどころの無いものへ思いを馳せて創った音楽は、両面白のリバーシブルのシャツを裏替えすほど、見た目は、大して変りはしないけれど、自分では、全然違うものになったような気がする。

 身近にある真空から、最先端で、使われる真空状態、宇宙、そんな事を垣間みれる展覧会。音楽は、伏線のひとつだけれど、そんなことを考えながら生まれたあの場所、ある期間だけの音楽も、意識して貰えたら(or 無意識で感じて貰えたら) 幸いです。

Thanks for Kaz Yoneda and Mai Tsunoo
2015年6月1日 松井敬治

『はじめての真空展』http://www.hayashi-fund.iis.u-tokyo.ac.jp/exhibition/events.php














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by kkkr | 2016-06-01 18:29 | 音楽

『森を抜け、海をこえ、街から街へと旅をする鳥たちのための絵とサウンドトラック。』

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さて….
この日を待ちわびて、僕の首はキリンのようになりました。


『森を抜け、海をこえ、街から街へと旅をする鳥たちのための絵とサウンドトラック。』
”Flight" Kan Fukuda + Keiji Matsui
SONG X JAZZレーベルより4月29日発売です。
予約開始。初回限定250、Kan Fukudaによる直筆イラスト付き。ハイレゾオーディオ24bit/96k wav/ mp3ダウンロードカード付。

Pictures and the sound tracks for birds in the trip
" Flight " Kan Fukuda + Keiji Matsui
29th April 2015 out from SONG X JAZZ

Over sea order > give a message from "CONTACT" on
ECHO AND CLOUD


詳しくは
SONG X JAZZ
ECHO AND CLOUD
まで。


ありがとうございます。
                     松井 敬治













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by kkkr | 2015-04-08 21:00 | 音楽

インタビュー

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今日の午後は、絵本との音楽作品 Flight のライナーノーツ的なものを書いていただくための、インタビューを絵を描いた福田寛さんとともに受けた。一枚一枚の絵や曲を丁寧に見聞きしてくださったことを感じるインタビュー。作り手は右脳的に(この言葉はあまり好きではないが)作った作品についてインタビューされることで振り返り考える。言語化したりされることで自身の作品についてこれまで気がついていなかった想いや新たな魅力を知る事が出来る。時には勇気づけられることも。

今日は、なにより、絵を書いた福田君と、当人同士では話さなかった作品を生み出したときのそれぞれの思いや経験を知ることになった。あらためて彼と絵と音でひとつの作品を創ったことを良かったと思った。

久しぶりに公園を歩いたら、桜が咲き始めていた。
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by kkkr | 2015-03-26 19:20 | 音楽

Flight

アルバムFlight 。先ほど、デザインとCDのプレスを最終入稿。制作用のフォルダーのデータはなんと615GBもあった。

2011年4月が最初のデータ。あれから4年。震災直前に、絵描きの福田君と計画した作品。震災でまるっきり世界が変ってしまったように感じ、しばらくなにも手につかなかった中、震災以前にやろうとしていたことを淡々とすることが悲しみで満ちた情況へのせめてもの抵抗であり、そして自分に出来るささやかなことと感じながら、曲を書いたことを覚えている。何度も完成だと思いつつその何度も発表しなかった、出来なかったのは、今のこの最終形を待っていたのかもしれないとさえ思う。

たくさんのひとに届かなくてもいい。この作品の絵を眺めているとき、音楽を聞いている時間が、幸せな時間だと感じてくれる人、この作品と親密になってくれる人がいてくれるなら、幸せです。発表は、もうすぐ。
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by kkkr | 2015-03-26 03:25 | 音楽

絵本音楽作品。"flight"について

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ギター、ベース、ドラム、ピアノ、オルガン、コントラバス、チェロ、フルート、コルネット、歌、録音、ミックス、マスタリング、デザイン... 全てをひとりで。

絵画などアーティストは、多くの場合その作品をひとりで作り上げる。孤独な時間。絵を描いてくれた福田寛くんと絵本と音楽でひとつの作品にしようと決めた時に、この音楽については彼と同じように一人でやろうと決めた。全ての楽器を生で演奏して録音しようと。

誰も何も注文しない。が、一番のうるさいのは自分。恥ずかしながら、ひとつのパートを100テイク以上とってやっとokしたものもあった。それぞれのトラックに意味があり、こだわりがあるけれど、時には、何が大切なのかを感じ、選ばなくてはいけないこともある。何度か完成し発表しようとしたにも関わらず、最後の一歩を踏み出せずにいたのはそこに少し迷いがあったから。セルフプロデュースのなんと難しいことか。そんなことをひしひしと感じながら、最期の足掻きを。発売日は決定。今度こそね。

















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by kkkr | 2015-02-19 01:36 | 音楽

WHAT I SAW /MAIA HIRASAWA

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 maia 2011 pic by Keiji

今日は、スウェーデンから、ニューアルバム発売の取材やメディア出演のために日本に帰って来た(厳密にはやってきた。なんだが)MAIAが、15ヶ月になる双子エッペとリサを連れて会いに来てくれた。玄関の階段を、一段一段、ママ、パパに手をひかれて上がって来るふたりは、階段の上にいる僕に、笑顔と不安の入り交じった顔を向けて見つめていた。可愛いい。その数十分後には、真っ赤なシャツを来たふたりは、僕の膝にも、乗って笑ってくれた。

 WHAT I SAW / 私の見たこと。というアルバム。タイトルどおり彼女がこの数年の経験したことが詞となり、音となったものだ。母となって、作曲をし、レコーディングするなんてことは、並大抵のことではない。しかし、書かずにはいられなかった。やらずにはいられなかった。そんな衝動を感じる。
 彼女の経験したことの中で、日本での滞在中に経験した3.11は、そのうちの大きな出来事のひとつになった。歌詞の中に、the whole world explode と書いている。世界の崩壊。それほど、大きな出来事のようにあの時思ったのだ。男の子と女の子のふたりの母となったマイアが、未来を見つめる上で、しっかりと自分の身に、そして世界に起こったことを刻みつけ、そして前進するのだと決意したかのようなアルバム。明るい未来を思い描こうと決意するようなアルバム。今日、マイアと一緒にこの作品を聞きながら心の深いところで解ったのでした。愛する人のいるスウェーデンに帰るまでの数日、僕は友人として彼女の傍にいた。出来れば経験したくはなかったけれど、あの世界が崩壊しそうだったの時間を共有したもの同士の特別な絆が強く結ばれていると僕は思っている。

 たった2年しかたっていないけれど、遠い遠い過去のような気がする。それは、忘れるほど遠いということではなく、3.11以降の一日一日がどれだけ長かったかということだ。愛する人、友人、ホームタウンを失ったひとにとっては、まだまだこれからも先の見えない長い道程が続く。僕には何ができるのだろう。そんなことを、考えながら、もう2年が経つ。そして、やっと、アルバムが出来る。今、マスタリング中だ。演奏も、ミックスも、マスタリングもひとりで。一度完成しそうだと思っていたけれど、なかなか、出口が見つからず時間がかかってしまった。

 目に見えるように役に立つことなど、この無力で、小さな僕には出来ない。悲しみの中にいる人、重苦しいこの世界に、本の間から、ポロッと落ちる押し花みたいに、ただ存在するだけで、気持が軽くなる、少し楽になる。陽の光が射す、そんな感じがする作品を、世界の片隅で産み落としたい。たったひとりでも、そう人がいてくれれば満足だ。そんな気持でやり続けてきた。

彼女からアルバムの歌についてあることを聞いた。
それは、僕をとても感動させて、言葉をつまらせてしまった。なにも言えなかったけど、
彼女にありがとうを言いたい。


MAIAには、WHAT I SAWが。
僕には、FLIGHTというアルバム。
規模はちょっと違うけれど、これが、今の僕。

あと、少し、頑張ります。
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by kkkr | 2013-05-23 23:02 | 音楽

この春の近況。

このところ、facebookにばかりアップしこちらをおろそかに。こちをチェックしてくださっている方、ごめんなさい。

この春のこと、いくつか、ダイジェスト的に、アップしておきたいと思います。

こちらは、konikaminoltaの有機ディスプレイ開発関係のインスタレーション、そのビデオです。
イメージは、夜の海の上を飛ぶ鳥でした。
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こちらは、tamamixさんのライブでのサポート。こっそりねこ。
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夜の街を散歩しないかね。
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染織作家、服部謙二郎さんが機を織る、その場所でギターを。
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足立区子供博物館ギャラクシー、プラネタリウムのオープンニング
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そして、一つ前の記事にかきましたが、Maia Hirasawa の新譜に、ベースで参加しました。
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日々、facebookの方で、綴っておりますので、よろしければそちらの方も、
 (https://www.facebook.com/keijiprimrose)
チェック下さい。
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by kkkr | 2013-05-21 05:01 | 音楽

『311メモリーズ』も文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品に

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そして『311メモリーズ(東日本大震災メモリーズ)』も、アート部門の審査委員会推薦作品に選出されたということです。
http://www.nii.ac.jp/news/2012/1213

311を忘れないためのカレンダー。北本朝展さん(国立情報学研究所)によるデータベース構築。これを、緒方壽人さんがプログラミング。こちらの日記でも書かせてもらいましたが、音楽にて一端を担えたことはとても意義のあることだと思っています。北本さん、緒方さんに、敬意を。
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by kkkr | 2012-12-13 19:39 | 音楽

Some small hope

1. Some Small Hope by Keiji Matsui and Naoko Hamasaki ( Cover/Virginia astley with David Sylvian) 5.32

 先週のことになりますが、9月8日、浜崎なおこさんの下北沢clubQUEdでのアコースティックライブにゲストで呼んで頂きました。

 彼女とは、僕がOwl、彼女がレプリカというバンドをやっていた頃に、知り合ったのですが、その時、例えるなら、ジャニスジョプリンのようなエモーションを持ち合わせた、ボーカリストだと衝撃を受けたのを覚えています。

 長い年月を経て、何度か、お互いのライブに足を運んだりしていたのだけれど、競演したのはこれが初めて。彼女は、根っからのボーカリストで、楽器を弾きながら歌うということにまだしっくりといっていないようで、ステージで見る堂々とした彼女とは、違ってとても繊細なのでした。僕などは、楽器を持たないと、おどおどしてしまうのと同じなのでしょう。解る気がします。

 しかし、当日のライブでは、そんなことはどこへやら。彼女はやはり堂々とステージに存在し、伸びやかに歌うのでした。腹が据わった人というのは、こういう人なんでしょう。

 さて、ここに上げた歌は、彼女の希望のカバー曲。バージニアアストレイという人のsome small hopeという曲。86年に、デビッドシルビアンが、デュエットした曲です。僕も、この曲が好きで、何年ぶりかに、聞いてあの頃を思い出しながら、音をとったのですが、簡単な曲のように思うも、案外、譜割やコード進行も、微妙な違いで、曲の流れが創られていて、興味深い曲でした。

 リハーサルで、とった最後のテイクが、所々危うくもありながら、お互いをリスペクトしつつ、違った場所で、違った環境で、音楽をやり続けて来たもの同士の響きがあるのかななどと、思うところです。自画自賛かもしれませんが... 。

ダウンロードも出来るので、気に入った方は、ダウンロードして聞いて下さい。

最後になりますが、足を運んで下さった方々に感謝。
そして、Queのスタッフ、他のアーティストの方々に感謝します。
そう、沖野俊太郎さんの曲かっこよかった。どこか違った場所で、また見たいですね。

 
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by kkkr | 2012-09-15 22:01 | 音楽