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infected dream

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影になりたい

 
 ホー・ミタクエ・オヤシン。「わたしにつながるすべての者たちよ」インディアン・ラコタ族の祈りの言葉だそうでです。

 遺影の中の五十川さん、いつものあの笑顔で、
みんな、そんなに悲しまなくてもいいんだよ。みんな繋がっているんだよ。
って言ってくれているようようだった。

 会場のBGMは、Brian Eno の Golden horsとBecalmed。



 そういえば、20数年前にブライアンイーノや、シンニードオコナーや、4ADのアーティストなどを教えてくれたのは彼だったと思う。あるコンテストのためのレコーディングプロデューサーとして出逢って以来、たくさんのライブとレコーディングを共にしました。どちらかというと、音楽の中では、こだわりが多くとげとげしていた僕に、7つ年上の彼はいつも穏やかに、目尻にいっぱいのしわを寄せながら微笑んでくれていました。音楽的にも、人間的にも、大変な影響を受けた人でした。

 8月に癌だということがわかり、年末には、もう手遅れだと宣告されていたと今日知ったのですが、癌だということは周りに隠されて、親しい友人にも会われなかった。僕が母の病気のために、滋賀の病院へ行った時に、近くにいるので会いたいと言った僕のメールに、『元気になったら会おう。おかあさんを大切に』と優しい言葉。

 亡くなる3日前に会われ、本人に直接頼まれたというご友人の僧侶のお二人が読経をされ、その後のお話の中に『僕は、皆の影になりたい』と日頃から言っておられたと。影あってこそ日の当たるものが輝く、と。ステージで彼のドラマーとしての存在はまさにそんな感じでした。彼が後ろにいてくれるだけで安心して前を向いていられた。きっとこれからは心の中で支えてくれる、生き続けてくれるのだと感じました。だから、悲しむ必要はないと、遺影の中から微笑んでくれていたのかもしれません。

 数時間だけの京都。
悲しみは深いけれど、何かしら暖かい気持ちへと変化し始めました。

 五十川さん、本当に、本当にありがとうございました。
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by kkkr | 2010-01-21 04:34 | 日常の中の特別
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